オーストラリアで、娘の100日のお食い初めをしました。
日本にいたら、もう少しきちんと準備していたかもしれません。
でも海外での生活、しかも0歳児育児の中では、無理をしない、できる範囲でやることを大切にしました。
それでも、この日を迎えられたことは、私たち家族にとってとても嬉しい出来事でした。
そもそも、お食い初めってどういう行事?
ご存じの通り、お食い初めは赤ちゃんが生まれて約100日後に、食べる真似をしながら一生食べ物に困りませんようにと願う伝統行事です。
時期や呼び方は地域差があるものの、赤ちゃんの成長を祝うという意味合いが大切にされています。
海外でも、必ずしも100日ジャストでなくてもOK、家族の形に合わせて自由なやり方で行う……という考え方があるのは、とても救いになりました。
できる範囲で、お食い初めをやろうと思った理由
娘が生後1ヶ月の時に移住したので、お宮参りはできなかったのです。
お食い初めが初めての行事なので、日本と同じようにはできなくても形に残したいと思いました。
日本では、赤飯やお吸い物、鯛などをしっかり用意するイメージが強く、「全部そろえなければ」と感じてしまうこともあります。
今はお食い初めセットが販売されているようで心底羨ましかった……。
オーストラリアでは、まず食材を揃えられるのかというところからのスタートです。
鯛はやっぱり用意したかった
鯛は、祝い魚としての象徴性が強いので、海外にいてもどうしても用意したいと思いました。
鯛の塩焼きがあるだけでお祝い感が増します。
コストコで見つけましたが、二匹パックされており、さらに内臓は未処理のよう。
鯛は用意できると知れたものの、普段は切り身を焼くくらいしかしていない私。
内臓をきちんと処理できるのか? と日が近づくほどに不安になっていきました。
とはいえ、スーパーで売られているのかはわからない。
念のため、いくつか魚屋さんを回るつもりで出かけました。
偶然、対応が丁寧そうな地元の魚屋さんを見つけ、丸ごとの鯛をお願いすることにしました。
初めて魚のおつかいです。
鯛の購入
魚屋さんでの、具体的なやりとりを記録として残しておきます。
We will clean it for you.
と表示がありました。
でも clean という言葉は、どこまで処理されるのか?
内臓やウロコだけでなく、皮や頭、尾も取り除かれる可能性があります。
お食い初めでは、頭も尾も残して飾るのが一般的なスタイル。
そこで、英語で短く、お願いの内容をはっきり伝えるために次のように言いました。
Could you gut and scale it, please?
I’d like to keep the head and tail.
- gut:内臓を取る
- scale:うろこを取る
この言い方だと、内臓とうろこだけの処理で、頭と尻尾は残した状態に仕上がります。
店員さんはすぐに理解してくれて、その通りに処理してもらえました。
言葉ひとつで仕上がりが変わる、海外生活ならではの小さな学びでした。
完璧じゃなくていい、お食い初めの準備
当日は、
- 赤飯
- 鯛
- 筑前煮
- かまぼこ
- 梅干し
- 歯固めの石
- いちご
- お吸い物代わりの味噌汁
- 赤ちゃん用の食器と、写真を撮る準備
を用意しました。
並べ方も、日本のやり方を完全に再現したわけではありません。
でも、
- これから食べ物に困りませんように
- 元気に育ちますように
という願いを込めて、娘の口元にそっと食事を運ぶ時間は、とても穏やかでした。
写真も数枚撮って、それだけで十分だと思えました。
海外だからこそ、力を抜けた
日本では、行事を華やかに、形式どおりに行う文化があります。
もちろん、その雰囲気も素敵です。
でも海外にいると、「できないこと」も多くあります。
その分、本当に大切なことだけを選ぶようになりました。
形式よりも気持ち。
完璧さよりも、今できること。
この気持ちを持つことで、行事が仕事や義務にならず、自分たちにとっての大切なひとときになりました。
娘にとっては、覚えていない日かもしれない
100日のお食い初めを、娘が将来覚えているかは分かりません。
でも、できる限り丁寧に祝ったことで大切に思われていたことが形として残りました。
海外で迎えたからこそ、より一層印象に残る行事になった気がします。
これから海外で行事を迎える人へ
海外では、日本の行事をどうするか迷うことが多いと思います。
海外での行事の迎え方に迷ったのは、節分でも同じでした。
でも、
- すべて揃えなくてもいい
- 正解どおりじゃなくてもいい
できる範囲で、気持ちを込めるだけで十分です。
お食い初めは、そんなことを教えてくれる行事でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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