0歳の娘を連れて、オーストラリアに移住しました。
家族で決めたこと。
夫婦で話し合って、納得して出した結論。
……だったはずなのに。
移住してしばらく経ってから、「あれ、私たち、同じ方向を向いていたつもりで、実は少しズレたまま来てしまったのかもしれない」と感じるようになりました。
今回は、赤ちゃん連れ移住で夫婦の間にあったけれど、あえて話さなかったことについて、正直に書いてみます。
「同じ決断」をしたつもりでいた
移住が決まったとき、私たちは何度も話し合いました。
- 今のタイミングでいいのか
- 赤ちゃんが生まれること
- 海外での生活
表面的には、「大丈夫そうだね」「なんとかなるよね」という結論に落ち着いていました。
でも今振り返ると、同じ言葉を使っていただけで、考えていた中身は少し違っていた気がします。
夫は「環境」、私は「生活」を見ていた
夫は、
- 仕事の内容
- キャリア
- 現地での環境
を中心に考えていました。
一方で私は、
- 毎日の育児
- 赤ちゃんとの生活
- 知らない土地で一人になる時間
そんな、日常の細かい部分ばかりを想像していました。
夫は個人(自分のこと)。私は家族のこと。
キャリアアップできるチャンスであることは理解できていたはずでした。
しかし、「出張のチャンスがあればできるだけ行きたい」という夫の希望に、私はどこかモヤモヤする気持ちがありました。
私のキャリアは置き去りで赤ちゃんと二人きりで待っていなければならない。
子育て以上に責任感が伴う仕事はないと思っていたはずでした。
どちらが正しい、という話ではありません。
ただ、見ている景色が違っていただけ。
でも、そのズレについて、きちんと話すことはありませんでした。
「今じゃなくてもいいか」と後回しにした気持ち
移住準備、出産、育児。
とにかくやることが多くて、
- ちゃんと話す余裕がない
- これ以上重い話をしたくない
- 今言っても仕方ない
そうやって、違和感を言葉にする前に飲み込むことが増えていきました。
「今は大変な時期だから」
「落ち着いたら話そう」
そう思っていたけれど、落ち着くタイミングは、なかなか来ませんでした。
しんどさの種類が、違っていた
移住後、私は正直かなり余裕がありませんでした。
- 赤ちゃんと二人きりの時間
- 慣れない環境
- 相談できる人がいない
一方で、夫も夫で、
- 新しい職場
- 英語
- 仕事のプレッシャー
を抱えていました。
お互いに大変だったのに、大変さの種類が違いすぎて、噛み合わなかった。
「自分ばかりが大変」
「相手は分かってくれない」
そんな気持ちが、言葉にされないまま溜まっていきました。
話さなかったのは、優しさでもあった
今思うと、話さなかったのは、逃げだけではなかったと思います。
- 相手をこれ以上追い詰めたくなかった
- 自分の弱さを見せる余裕がなかった
- 正解のない話をする勇気がなかった
- 衝突して日常を壊したくなかった
不器用だけど、それぞれなりの精一杯だったのかもしれません。
それでも、ズレは消えなかった
話さなかったからといって、ズレが消えるわけではありませんでした。
小さな違和感は、日常の中で、少しずつ顔を出します。
- ちょっとした一言
- 何気ない態度
- 「なんで分かってくれないんだろう」という気持ち
大きな喧嘩にはならないけれど、静かに距離ができる感じ。
それが、一番つらかったです。
今なら、こう思える
時間が少し経った今、ようやく思えることがあります。
ズレてしまったこと自体が問題なのではなく、ズレていると認めることができなかったことが、一番苦しかったのかもしれない。
夫婦でも、同じタイミングで、同じ覚悟で、同じ温度で、大きな決断をするのは、簡単ではありません。
同じように感じている人へ
もし今、
- 夫婦でうまく言葉にできないことがある
- 分かり合えているはずなのに、少し苦しい
- 話すほどのことじゃない気がして、黙っている
そんな気持ちを抱えている人がいたら、それは、おかしなことでも、弱いことでもありません。
話せなかった過去があっても、話せる未来があればいい。
自分に余裕がない時に、苦しい話をしたら悪循環に陥ります。
笑い飛ばせる余裕ができたら、話してみてもいいかな。
私は、そう思うようにしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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